中足骨骨頭痛(ちゅうそつこつこっとうつう)
本日の午前中に「足のカウンセリング」のご予約を頂いていた70代の御婦人。
歩くのが趣味で大好きだというだけあって、お年には見えない快活で活発な御婦人です。
TVで有名なスポーツ選手が宣伝している○○○○○のウォーキングシューズに渋谷の○○○○○で購入したというアメリカ製?のインソールを入れて履いています。
「今お履きの靴はどうなんですか?」と私が質問すると、
「短時間ならいいんだけど、たくさん歩くと膝が痛くなってくるし、足の甲のところがズキズキしてきて、靴紐を緩めないと擦り剥けて痛くなっちゃうのよ。」とのこと。
「足のカウンセリング」の結果、この御婦人は骨盤が右に傾斜しているのに加え、両足の足首が体の外側に倒れてしまう回外(いわゆるO脚)型の脚でした。
市販のインソールはプラスティック製のもので、標準的な骨格の形状で作ってありますので、この御婦人が使うと、かえって足首が外側に倒れやすくなってしまいます。
足首が外側に倒れ込むと足の甲が外側に捻られてしまいます。すると、足の甲を構成している楔状骨が捻られて靴紐に食い込んでしまうのです。足の甲が痛くなったのは、それが原因です。
またこの方は、少し「がに股」歩きをする傾向があり、そのことも影響して膝の内側の軟骨に荷重が掛かり続けた結果、膝が痛くなってしまったのです。
こうして痛みの原因を一通り解説し終えると、
「はあーっ、足の健康診断みたいなものね。でも、ようやく納得がいったわ。」と御婦人。
こうして、健康靴に調整加工を加えた靴をお作りすることになりました。
さて、出来上がった健康靴の靴紐をしっかり締めて、早速、履いて歩いていただきました。
「膝が伸びやすくなったみたい。確かに足首がしっかりと固定されるみたいな感じね。これだけ紐を締めても甲が痛くならないみたい・・・。」と評価していただきました。
ありがとうございました。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/