糖尿病の合併症その3

小黒健二

小黒健二

テーマ:足と靴

糖尿病の合併症で足指の切断手術をしたご婦人の足は、欧米の基準に照らせば、かなり「リスク」のある足ということになります。無理な圧迫や摩擦を避け、尚且つ足を支えなければなりません。
皮膚に対しては包み込むような優しさを。荷重に対しては安定させるだけの強度を考えなければなりません。つまり、相反する条件を両立させる工夫が要求されるのです。

しっかりした靴底で、皮膚を圧迫しない柔軟さを持ち合わせた素材の靴。足を安定させるインソールは、同時にクッション性もなければなりません。
こうして、どうにかご婦人の足のための靴が仕上がりました。

足指の無い方の靴先にはクッション材を埋め込んで、靴先が潰れないようにしました。
サイドファスナー付きのレースアップブーツが、しっかりと足首を固定し、足が前にずれにくいので、安定して歩くことができるはずです。
「体がシャンとなって楽だわ!。今までの靴が不安定だったのがよく分かるわ・・・。」

病気や怪我が原因で、足の筋力の低下や足の骨格の歪みが生じ、歩行のバランスを崩してしまう。そんな足を安定させることで、痛みや歪みをサポートするための靴。
靴は皆さんが想像する以上に足と体の健康を左右する道具なのです。

 「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小黒健二
専門家

小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

足の健康を守る“足と靴のアドバイザー”

小黒健二プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼