糖尿病の合併症その2

小黒健二

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テーマ:足と靴

「糖尿病と履物の関係」は、欧米ではとても大切な合併症への予防手段として認知されていますが、我が国ではそれほど重要な事柄として考えられていない面があります。
糖尿病による組織の壊死や潰瘍へのリスクを軽減するため、体の全体重を受ける足への負担を取り除くための履物という考え方が、それほど普及していないのです。

糖尿病による血行障害は、知覚神経の低下、感染に対する免疫や抵抗力の低下、動脈硬化、筋力の低下に伴う骨格の歪みなど、様々な合併症へ及びます。
合併症のリスクから足を保護する履物の需要と製作技術は、日本よりも一足先に糖尿病が増加した欧米では、高度に発展し、評価の基準もしっかりしているようです。

例えば、欧米では知覚神経や免疫力が低下した糖尿病の患者さんは、お風呂やシャワーに入る時も、タイル張りの床から足を保護するためにサンダルを履いたりするそうです。
先日のご婦人にもその事をお話すると、ビックリして「そんな話、初めて聞いたわ。」と言っておられました。
糖尿病の患者さんに対して、合併症に関する啓蒙活動がしっかりと行われていないのでしょうか?。
気になります。

 「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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