中足骨骨頭痛(ちゅうそつこつこっとうつう)
クラシックバレー教室の先生から「もっと足に良い靴に買い換えた方がいいですよ」とアドバイスを受けて、親子が尋ねていらっしゃいました。
7歳前後の女の子の足は「踵骨の外反による扁平足」の状態です。案の定、今流行の早く走れる?運動靴を履いていました。
「じゃあ、靴を脱いでこのマットの上に立ってみて」と言うと、靴のカカトを片方の靴に押し付けて、まるでビールの栓抜きのように靴を脱いでくれました。
「ありゃりゃ、そんな靴の脱ぎ方をしたらいけないよ」と言うと、キョトンとしていましたが、まあ、これが普通の反応です。
お母様の話だとバレー教室の先生が女の子の足の状態を心配して、前述の「もっと足に良い靴に買い換えた方がいいですよ」とアドバイスしてくれたのだそうで、その時に「扁平足かも」と言われていたようです。
まさに、昨日のコラムに書いた「踵骨が外反すると、体重が足の内側に多くかかって土踏まずや足の親指に負担が掛かります。」という状態なのです。
私が「クラシックバレーの教室の中には、小さい子供にトウシューズを履かせてしまう場合もあるようですが、成長期にはリスクの方が大きいので、あまり適切ではないんですが・・・」と言うと、
「バレー教室の先生からも同じことを言われました」とお母様。
「ああ、それは良い先生ですね。なるほど、ちゃんと成長期の足を気にかけて指導している素晴らしい方なんだ」と納得しました。
「さあ、もう靴を履いてもいいよ」と私が言うと、いきなり足を突っ込んで、つま先をトントン床に叩きつけて靴を履いてしまいました。
「ありゃりゃ、そんな靴の履き方をしたらいけないよ」と言うと、キョトンとしていましたが、まあ、これが普通の反応です。
時々、こういう素晴らしい指導者のアドバイスで、私どもの所を訪ねてくる方がいらっしゃいますが、「良い出会い」の見本だと思います。
さて、そんなこんなで、靴のこと、足のこと、靴の履き方のこと等、一通りの解説とアドバイスを差し上げました。
結果は・・・?「暫く考えてみます」とのことでした。
お子様が足に良いイタリー製の靴の色が気に入らなかったのが大きな原因でした。
お子様の「足の健康」を守るのは大変です。