足と靴の川柳
ある調査によると、外反母趾になる女性は男性のおよそ10倍だそうです。
その原因は女性が履く靴のデザインにあります。
例えばエレガントパンプス・・・。
足の指は親指か第二指が一番長い方が多数派なのですが、多くのパンプスの場合、靴の中心を頂点とした三角形のようなデザインになっています。
このようなデティールのパンプスを履いていると、親指や小指(第五指)が靴の中心に向けて束ねられてしまい、外反母趾や内反小指の原因になってしまいます。
下のレントゲン写真を見ていただければ分かるように、エレガントなデザインのパンプス程、足の健康にとってはリスクの高い履物なのです。
足の指が靴先で束ねられてしまうせいで、地面に対して指先を広げて踏ん張る力(筋力)が低下を始めます。
さらに、ヒールで持ち上げられたカカトの傾斜によって、地面と接する足指の付け根(中足骨骨頭)に荷重が集中することで、足の横アーチが扁平になり、足の幅が広がってしまうのです。
ファッション性の高い靴と足の健康に良い靴は、イコールにならないという現実があります。
最近、若いビジネスマンを中心に、つま先のシャープなヨーロピアンスタイルの革靴が流行しているようです。
外反母趾が男性にも広がらないかと心配です。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/