中足骨骨頭痛(ちゅうそつこつこっとうつう)
以前、当相談室で「足のカウンセリング」を受けられ、健康靴に調整加工をして履いて頂いているご婦人から、お電話を頂戴しました。
「お宅で作ってもらった靴はとても調子が良くて、腰痛や膝の痛みがなくなったのよ・・・。でもね、職場で履いている靴が足に合わなくて困ってるの・・・。だけど、厨房の仕事だから、専用の靴でないとダメなのよ。」
「それで、インソールを作って、その靴に入れて履いたら、少しはマシになるかしら?」とのお問い合わせです。
「お電話なので、靴を見てみないと確実な事は言えませんが、厨房用の防水性が高く、滑りにくい耐油底で出来た、スリップオン(紐無し)の靴(コックシューズ)だと思いますが、以前、他の方にも何回かインソールを作ったことがありますので、たぶん大丈夫だと思いますよ。」とお答えしました。
さて、ご本人が持っていらっしゃった靴を見てみると、大丈夫、インソールが入る靴でした。つま先も丸いので、足先への負担は少なさそうです。
30分ほどお待ちいただいて、「オーダーインソール」を仕上げました。
いよいよフィッティングの確認です。「どうですか?」と私。
「あら、まるっきり楽になっちゃった・・・。ちょっと靴がゆるかったんだけど、逆にちょうど良くなったわね」とのこと。
どうやら喜んでいただけたようです。
ワークシューズは職場で支給されることが多いので、なかなか個人の足に合うものを自ら選択することができません。
全てのワークシューズに適合するとは限りませんが、オーダーインソールを製作して、ワークシューズに入れて履いて頂くと、お仕事で蓄積する足元からの疲労感を軽減することが出来ます。
特に厨房は、水はけを優先して床に傾斜があったり、油でコンクリート面が滑りやすくなったりしているので、足の負担は大きい職場の一つです。
注意して欲しいのは、靴の耐油底の凹凸面に油まみれの粘着性のゴミが入り込んで溝を塞ぎ、滑り止めの効果が発揮されなくなることです。一つ間違えば、大きな転倒事故に繋がる恐れがあります。
お仕事での疲れが減って、快適な労働環境が維持できるといいですね。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/