健康靴で「膝の痛み」を軽減する

小黒健二

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テーマ:足と靴

「足のカウンセリング」を受けにいらっしゃったO脚の強い60代の男性。履いてきた靴を拝見すると、靴底も革も柔らかな紐なしのスリップオンタイプのタウンシューズでした。
ご本人は長年、膝の痛みと外くるぶしが靴に当たって痛いということに悩んできたのだそうです。

「今履いているような靴は、足が不安定になるので、かえって膝を痛めてしまいますよ」と私がアドバイスすると、「でも、柔らかい靴でないと外くるぶしが履き口に当たって血が出るくらい痛いし、小指の脇や付け根が痛くなって歩けなくなるし・・・」とのお答えが返ってきました。
「そうですね、確かに足首の傾きやO脚をそのままにしていたら、とりあえず柔らかい靴を選んでしまうでしょうね」と私。「ですから、足首の傾きをサポートしてO脚を正し、外くるぶしが靴に当たらないように足を支え直す補正を加工した健康靴で、根本的な対処をしてみませんか?」と提案してみました。

手始めに、フットベッドインソールに足首の傾きをサポートするアウターウェッジというパーツを組み込み、靴紐をしっかりと締め込んだテストシューズを履いて歩いていただきました。

「あれ?以外と軽いんだね。なるほど、外くるぶしが当たらないわ。膝も痛くないみたいだな・・・」とのこと。
「膝の痛みは足首の傾きをサポートすることで、かなり軽減することができるのですよ」と私。
ここでようやく、柔らかい靴では膝の痛みをカバーすることができないということを納得していただくことができました。

長年、膝の痛みに悩んでおられる方、ぜひご自分の靴を見直して下さい。軽くて柔らかい靴や脱ぎ履きが便利な靴を選んで履いていませんか?

 「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/

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小黒健二(シューフィッター)

有限会社ロビンフット

足のトラブルの原因は様々ですが、病気や事故が原因でなければ、多くの場合が生活習慣による足の筋力の低下によるものです。「足のカウンセリング」は、生活習慣の見直しと運動による自己管理もアドバイスします。

小黒健二プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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