足と靴の川柳
私が師事していたドイツ人の整形外科靴マイスター、カールハインツ・ショット先生が指導の最初の時、海岸の砂浜にくっきりと残された人の足跡の写真を見せてくれました。
「人の足裏は決して平坦ではない。複雑な立体構造になっている。」と解説しながら見せてくれた足跡の写真。
あれから13年、「足と靴の相談室」で何千人の足跡と向き合ってきたことでしょう。「足のカウンセリング」は足跡(フットプリント)を採取することからスタートします。
私たちの開発した健康靴は、足の自然なフォルムに忠実な靴のデザインと「フットベッド」と呼ばれる日本人の平均的な足裏の立体構造を再現したインソールで構成されています。
足裏には、3つのアーチと呼ばれる弓形のドームがあり、それぞれが板バネのように作用して、足に掛かる負荷による衝撃を吸収、分散させるクッションのような役割を担っています。
このような足の基本構造を研究して製造されたのが「フットベッド」と呼ばれる特殊なインソールなのです。
私たちの開発したフットベッドは、コルク粒を圧縮して特殊な接着剤で固めて成型し、その上に食品衛生基準をクリアーするほど無害で通気性にも優れたクッション材(サポラス)を重ねあわせた二重構造になっています。
通気に優れ、硬すぎず柔らかすぎず、足裏のアーチ構造を無理なくサポートします。
また、外反母趾の原因にもなり、日本人に多く見られる「開張足」に対応するため「横のアーチサポート」を強化した設計をしています。
砂浜に残された人の足跡。その意味を知り、その足跡をサポートすることこそ、私たちの仕事の原点なのです。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/