安全靴で外反母趾や内反小指になる?
「変形性膝関節症」の方、また、膝の痛みを訴える方に多いのが、足首が体の外側に倒れてしまう状態です。
足首が体の外側に倒れると、膝関節が影響を受け、いわゆる「O脚」になってしまいます。
「O脚」になると膝関節が捩れて、膝の内側に荷重が掛かり続けてしまいます。
そうすると、関節面の骨や軟骨が負荷のために磨り減ったり、潰れたりします。やがて膝の内側に痛みを感じるようになります。
これが「変形性膝関節症」です。
足首が不安定になりやすい履物として、バックベルトのサンダルやミュールがあります。
足首が開放された夏らしい履物として、また事務所履きや室内履きとして多くの方が愛用されていますが、人によっては膝関節を傷める原因になるのです。
カカトにベルトを引っ掛けるだけか、まったく何もない構造の履物ですので、普通の靴のようなカカト周りを覆うカウンターがありません。従って狭い靴の上でカカトの位置が安定せず、足首に負担を掛けやすくなるのです。
カカトが不安定になることが、足首を不安定にします。足首が不安定になることが、膝関節を不安定にするのです。
O脚の強い方や膝の痛みを訴える方に、足首を覆うようなアンクルブーツを履いて頂くと、それだけでも一時的に膝の痛みが軽減します。
このことは、膝の痛みが足首の安定に関係するという証です。また、膝の痛みが、履く靴によって影響されるという証でもあります。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/