中足骨骨頭痛(ちゅうそつこつこっとうつう)
世の中には軽くて柔らかい靴が良い。脱いだり履いたりが簡単な靴が良い。と思い込んでいる方が大勢いらっしゃいます。
膝の痛みや腰痛で悩んでいる方も、外反母趾で指の付け根や足裏の痛みに悩んでいる方も、軽度な麻痺やリウマチによる足関節の痛みに悩んでいる方までも・・・。
しかし、これは大きな間違いです。腰痛や脊椎の側湾に悩んでいる方が柔らかい椅子や柔らかいベッドで過ごすようなものです。
なるべく体を安定させることこそが痛みの軽減に繋がるのです。過度なクッションは返って体の安定性を損ない、痛みを助長することになりかねません。
クッションは衝撃を吸収する効果を発揮しますが、使い方を誤ると安定性を失うことになるのです。
衝撃吸収とともに安定性の確保が求められるのです。
足は建物に例えるなら、基礎や大黒柱にあたります。
建物の基礎や大黒柱が脆弱になってしまうと、建物は傾いたり亀裂が生じたりします。ピサの斜塔のようになってしまいます。
足の筋力の低下が体や骨格の歪みに繋がるのは、まさに建物が傾くのと同じなのです。
傾いた建物を元に戻すには、建物の基礎や大黒柱を強固に支え直さなければなりません。
人間の土台に当たる足が弱くなって安定性を失えば、骨格の歪みや体全体の歪みに繋がるのです。
「足と靴の相談室」ロビンフット長津田 http://www.robinfoot.co.jp/