専門用語は必要が無ければできるだけ使わず、なじみやすい言葉で
同じ石の名前でもちょっとだけ離れただけで石は表情を変える
●●石という名前で採掘されている石であっても違いはあるんです!というとお客様は
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石は自然の生み出した産物で1つとして同じものはないからです。
固まるときのほぼ同じ成分のものが広いエリアで固まっただけで、切り分ければ表面はすべて違う表情になります。
なぜ、どの石がいいの?の質問にこの話を書いたのか?
同じ石ですら個体差がある中でまるで違う石をどう比較するのか?
という投げかけがしたかったのです。
石の良しあしは見え方でしか判断できないのでは
最近お客様の石の判断材料として「吸水率」というのを気にする方がいます。
この数値は試験体で出したデータで必ずしも見栄えの部分で=ではないと感じています。
この吸水の部分は建てたい現場と同じような環境にある同じ石の変化を墓地でみるのが一番良いと思います。
ただしそれでも個体差はでます。
同じ石でも地表に近い部分と深い部分では違いもあるようです。
現状採掘しているところの石が製品になる可能性は強いので同じ石でも違いが出るわけです。
そして表面に出た柄。白や黒の結晶の塊、これもある程度の大きさがあると不可とする部分もありますが、自然の表情でもあるのです。
これを避けるのはなかなか寸法厳守だと難しい。
正面がきれいな面がでて裏面に寸法通りに切り込んだら黒いものが・・・
こうなるとこの材料は使わないということになりその段階ではじかれる石が多いと、つまり石も作業も無駄になっていく。
そういった吟味をすればやはり希少性は高くなるので金額に反映します。
見栄えの良い石はその「水」と「玉」の部分に絞られてくるのかと思います。
特性だけでいいなら進めやすい良い石もある
吸水による変化を嫌うのでしたらそれはそれで進めやすい石があります。
といったようにそれぞれに特性が
そして石は外にあるもので常に日光や風雨にさらされていて、変化しないものはないとご理解いただき
それよりもまず好きな石に出会っていただければいいなと思います。
あらさがしをすれば悪い状態はいくらでも見つけることはできるかと思います。
本当に良いのはいつもお参りされてきれいにされている墓石だと思いますし。