前略 墓の中から 第2章 団塊の階段上る ヒロシの気付きその4

大橋理宏

大橋理宏

テーマ:故人の気持ちになってみた

「いや、ほんと真ん中の通路以外せまいな~」

家族がにわかにつぶやく。
ヒロシも求めた当時のことを思い出し何かが違うと思った。

「うわ、数年前に決めたときより通路狭くなったいるな。ロッカーもしかして2列ぐらい増えてんじゃないか?通路狭くなった分圧迫感あるな~。選択ミスだったかな?」

担当者の声が聞こえる。

「一昨年すべてのロッカーが設置され定員の500体のご遺骨を収容できるようになりました。〇〇さまがお求めいただいたときはまだまだ内部の設置段階でしたので当時は少し広かったんですよ」

その話に間違いはなかった。ヒロシは思わずうなった。

「確かに求めたとき500体って言っていたしこちらの確認ミスだな。
しかし落ち着くような、落ち着かないような・・・・。
結構な人口密度だよね(苦笑い)。
まさに生きてきた時代と一緒で、次の世も団塊のせだいなのかな?

自分が選んだとはいえ、これって世代の習性なのかな?」

駆け足で時代を切り開き、新しい納骨文化をも団塊の世代として作り上げていくヒロシであった。

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大橋理宏
専門家

大橋理宏(石工技能士)

株式会社大橋石材店

神奈川・横須賀でお墓コンサルタントとして活動。「終活」全般の悩みを的確に答え、相談できる先など悩みを解決。お墓に関する悩みは特に実績があります。生前予約の墓じまい「お墓のみとり@」を主宰

大橋理宏プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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