多様な価値観にふれる旅(ファミーリエ blog)
徳島県自治研修センター「アンガーマネジメント講座」に登壇しました
毎年、秋に担当させていただいている「徳島県自治研修センター」様主催のアンガーマネジメント講座に登壇しました。
本講座は毎年リモートで開催しており、徳島県内はもちろん、関西エリアの自治体職員の皆さんにも多数ご参加いただいています。
そして、毎年、定員を大きく上回るお申し込みをいただいており、今年も定員40名に対して81名の方にご参加いただきました。
多くの方が「感情とのつき合い方」に関心を持ってくださっていることを、とてもうれしく感じています。
今年は約4時間にわたり、アンガーマネジメントとアンコンシャス・バイアスについて、複数回のグループワークも交えながら一緒に考えていただきました。
怒りの奥にある「自分の当たり前」
アンガーマネジメントで大切なのは、単に「怒らない人」になることではありません。
怒りの背景には、
- 「普通はこうするよね」
- 「これくらい分かって当然」
- 「こうあるべき」
- 「なぜ、そんなことをするの?」
といった、自分なりの価値観や「当たり前」があります。
そして、この「当たり前」が相手と違ったとき、私たちはイライラしたり、相手を理解できないと感じたりします。
だからこそ今回は、アンガーマネジメントとあわせて、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)についてもお伝えしました。
自分が見ている世界だけが、すべてではありません。
「もしかしたら、相手には相手の見方があるのかもしれない」
そう考えられることも、感情に振り回されないための大切な力だと思っています。
地域を越えて「違い」を話してみる
今回も、複数回のグループワークを行いました。
オンライン上でグループに分かれ、徳島、京都、大阪、兵庫、滋賀、和歌山など、地域も職場も異なる自治体職員の皆さんに、それぞれの考えや経験を共有していただきました。
リモート研修ではありますが、グループワークでは皆さんの会話も弾み、地域を越えた交流の時間にもなりました。
私はアンガーマネジメントの研修で、この「人と話してみる時間」をとても大切にしています。
同じ出来事でも、
- 「私は腹が立つ」
- 「私はそれほど気にならない」
- 「そんな考え方もあるんですね」
と、感じ方は人それぞれです。
自分と他人は違う。
当たり前のことのようですが、実際に人と話してみることで、その「違い」を実感することができます。そして、人との違いを知ることは、自分の中にある「当たり前」に気づくことにもつながります。
相手の考えに賛成しなくてもいい。まずは「そう考えるんだね」と受け止める。
アンガーマネジメントでは、自分が「こうあるべき」と思っていることについて、
「絶対に許せない」のか。
それとも、「まあ、許せる」のか。その境界線を考えていきます。
自分の「べき」をすべて手放す必要はありません。
自分が大切にしたい価値観は、大切にすればいい。
でも、「ここまでは、まあ許せるかな」という範囲をほんの少し広げることができれば、自分自身も少し楽になります。
そして、相手にも少し優しくなれる。
アンガーマネジメントは、相手を変えるためのものではなく、自分自身が少し生きやすくなるためのものでもあると私は思っています。
アンガーマネジメントは「感情をなくす」ことではない
人間は感情の生き物です。
腹が立つこともあれば、イライラすることもあります。
だから、怒りそのものをなくそうとする必要はありません。
大切なのは、怒りに振り回されるのではなく、
「私は今、なぜこんなに腹が立っているんだろう?」
と、自分の感情に少し目を向けられること。
そこに自分の「べき」や思い込みがあることに気づくだけでも、感情とのつき合い方は変わってきます。
怒らない人になるのではなく、自分の感情を理解し、上手につき合える自分を育てていく。
それがアンガーマネジメントなのだと思います。
約4時間という長時間のオンライン研修でしたが、最後まで熱心に、そしてグループワークにも積極的にご参加いただきました。
自分の「当たり前」と、相手の「当たり前」は違う。
その違いに気づくことで、自分にも、そして相手にも、少し優しくなれるのかもしれません。
怒りをなくすことはできません。
でも、その感情とどうつき合うかは、自分で選ぶことができます。
今年もたくさんの皆さんと一緒に「感情とのつき合い方」を考えることができました。
ご参加くださった皆さま、そして毎年お声がけくださる徳島県自治研修センターの皆さま、本当にありがとうございました。


