【子育てに活かすアンガーマネジメント】キッズインストラクター養成講座の開催
現場で伝え続ける中で、ふと立ち止まった10年の節目
先週、直島教育委員会につづき、香川県庁の会議室にて、香川県母子・父子自立支援員連絡協議会の皆様にアンガーマネジメントをお伝えする機会をいただきました。
そして、アンガーマネジメントの講師資格を取得してから10年が経った今、先日その節目として賞状が届き、これまでの歩みを振り返る時間になりました。
学びの原点は「自分の怒りに疲れていたこと」
学び始めたきっかけは、自分の怒りに疲れていたからです。
イライラする感情を抑えようとしてはうまくいかず、結果として、自分にも周囲にも厳しくなっていました。
アンガーマネジメントに出会い、「怒ってもいい」という考え方を知りました。
怒ること自体を否定するのではなく、
怒る必要があることは上手に怒り、
怒って後悔するなら怒らないようになる。
そんな選択ができるようになることを目指してきました。
この考え方は、子育てや仕事の場面で大きな支えとなりました。
「なぜ今、怒りを感じているのか」
「その怒りを、どのように表現するのが適切なのか」
立ち止まって考える習慣が、日常を少しずつ整えてくれたように思います。
病気との両立、そして「教える立場で学び続ける」ということ
2021年には大きな病気を経験し、約3年間、入退院を繰り返しました。
体がしんどいときは、気持ちも揺れやすくなります。
そんな中でも、アンガーマネジメントや心理学を学んでいたことで、
「前向きでなければならない」と自分を追い込むことなく、
今の状態を受け止めながら、心を整えることができました。
これまで、年間約70~120件の登壇機会をいただいてきました。
そこで寄せられる質問や、参加者の皆さんの体験談は、いつも私自身の学びでもあります。
教える立場でありながら、育てていただいている。
そんな感覚を、今も大切にしています。
感情との向き合い方が変わったことで、私は以前よりもずいぶん生きやすくなりました。
それは特別な才能ではなく、誰にでも学び、身につけることのできるものです。
誤解のないかたちで、必要としている人に、わかりやすく。
10年という節目に、あらためてそう感じています。



