SNSとの付き合い方
ハラスメント防止とアンガーマネジメント
― 我慢の連鎖を断ち
ここ6、7年ほど、毎月のように
「ハラスメント防止」をテーマにした研修に呼んでいただいています。
今月は、香川と岡山の企業、そしてこども園で4回。
立場も年齢も違う方々と同じ時間を過ごしながら、
「どうすれば互いを大切にできるのか」を一緒に考えてきました。
法令だけでは伝わらないもの
もちろん、ハラスメントの法令理解は大切です。
けれど、私は知識をただ並べるだけではなく、
「頭ではわかっていても、つい口にしてしまう言葉」や
「無意識にとってしまう行動」に気づき、
それをアンガーマネジメントの技術でやわらげることを大切にしています。
ハラスメント防止 × アンガーマネジメント
この組み合わせこそが、私の得意な伝え方です。
自分を傷つけすぎない
研修の中でよくお伝えするのが、「自分を傷つけすぎない」ということ。
人は、自分が我慢した分だけ、
他人に不機嫌になっていく――
そんな言葉があります。
ときには怒りを自分に向けて、成長の糧にすることも大切です。
けれど、過度に自分を責めすぎれば、
その怒りはじわじわと心や体をむしばみ、
やがては大切な誰かに「不機嫌」という形で
知らず知らず流れ出してしまうかもしれません。
線を引く勇気
だからこそ、どこかで線を引くこと。
「ここまでは頑張る。ここからはサポートしてほしい」
そう素直に伝えられる生き方ができたなら、
きっと負の連鎖は少しずつほどけていくはずです。
一つひとつの小さな言葉や行為が、
職場を、そして人と人との関係を、
少しずつやわらかく変えていけるのではないかと、私は思っています。
それは大きな改革ではなく、
日々のふとした瞬間に現れる「やさしさ」や「気づき」の積み重ね。
その小さな一歩が、これからの職場を支えていくのだと信じています。
あなたの職場では、どんな「小さな一歩」が始められそうですか?



