老舗の貫禄 京都編 その1
老舗文房具メーカーPLUSは、2012年に発売した家庭用ハサミ
「フィットカットカーブ」は、発売5カ月で販売量100万本を超えるほどの
大ヒット商品である。
それまでは、製造側は「家庭用ハサミは紙を切るものという」認識でいたが
市場調査をしてみると、紙を切る頻度はわずか8%であることがわかった。
実態として消費者はプラスチック、植物、ダンボール等々多岐にわたって
ハサミを使用していた。
そこでPLUSは、一見普通のハサミに見えるが、その刃は直線でない
緩やかな曲線を保つことで、鋭い切れ味を実現化した。
2枚の刃の角度が常に30度に保たれるハサミの実用化にたどり着いた。
それにより、色々な物をしっかりとつかみ、滑らかに切ることが出来るようになった。
日本の高い技術力を誇示できる、一つの事例である。