コラム
水質改善が仇となる
2019年6月6日 公開 / 2021年3月2日更新
兵庫県下の瀬戸内海の水質改善がされたことにより、漁獲量の減少や
海苔の色落ち等々の問題が発生している。
高度成長時代は、海水の汚染が進みプランクトンの大量発生で赤潮が
多発し「瀕死の海」と呼ばれていた。
その後環境保全特別措置法が制定され、工場排水等が厳しく規制された。
このおかげで劇的に水質は改善されたが、海水に含まれる窒素濃度が
年々低下し、イカナゴの稚魚が大不漁となり、海苔の色落ちも顕在化し
漁業関係者の生活に大きな影響を及ぼしてきている。
結果として、「水質改善が仇」となったわけである。
兵庫県では、一部の下水処理場から海に流す水の窒素濃度を
高める試みを始め、水質基準値も見直す考えである。
「美しい海」から「豊かな海」へと、政策転換が迫られている。
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