オレンジ色に染まる大地
地元の人より観光客の方が、食する機会が多くなったような「治部煮」
この加賀伝統料理「治部煮」の由来は、いくつかの諸説があり謎めいている。
キリシタン大名の高山右近が、加賀藩の客将として滞在していた時に
キリスト教の宣教師とともにポルトガル料理から生まれた説。
豊臣秀吉の兵糧奉行だった岡部治部右衛門が、朝鮮出兵の時に作り方を持ち帰った説。
煮ている最中に「じぶじふ」と音がする説。
他にもいろいろな説があるそうだ。
私見として筆者は、高山右近説が近いのでは? と勝手に想像しているが・・
この治部煮、地元の人でも居酒屋あたりで食するくらいで、家で料理するのは稀であろう。
材料一つとして使われている、「すだれ麩」を知らない人も増えてきた。
たまには、家族で由来の諸説を語らいながら、地元の伝統料理を楽しむのも良いであろう。