苦悩するノーベル化学者の拠り所
この21日に、案内状を頂いた第46回泉鏡花文学賞授賞式に参列した。
今年は、山尾悠子さんの「飛ぶ孔雀」が選ばれた。
受賞した山尾悠子さん
第1回から選考委員をつとめている五木寛之さんが記念スピーチの中で
同じく選考委員をつとめていた瀬戸内寂聴さんが、選考委員の作品は泉鏡花文学賞の
選考対象外であることを知り、受賞を目指すため選考委員を辞した秘話を披露した。
寂聴さんの思いは通じ見事、平成23年(2011年)に「風景」で受賞している。
その時の年齢は、89歳(現在は96歳)。
寂聴さんのこの賞にかける年齢を超えた熱い思いには、ただ凄さを感じるのみ。
「夢を持つこと、それを実現しようとする熱い思い」は、一番の長寿の秘訣のようだ。
昭和48年に始まったこの泉鏡花文学賞は、意外と知られていないが
著名作家も受賞している。
半村良、吉本ばなな、山田詠美、京極夏彦、村松友視、田辺聖子、嵐山光三郎
野坂昭如、横尾忠則、篠田正浩・・・等々多才な各氏。
この賞が金沢の文化の一つとして、根付き続けて欲しいものである。
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