コラム
産地が変わり、猛毒も変化する
2018年8月23日 公開 / 2021年3月2日更新
温暖化によって、フグの生息域が大きく変わろうとしている。
フグは熱帯から温帯にかけての海に生息するが、温暖化や海流の変化により
生息域が急速に北上し、漁獲の中心地も北海道・東北地方へと移動している。
また、生息域が変わったために、違う種類のフグどうしの交配も進み、取り除く毒の
在る箇所や、毒性も変化し判りにくくなっている。
この流れは、今後さらに加速されリスクが増すと予想されている。
さらに厄介なことに、「フグ調理の免許資格」の要件は都道府県によって違う。
水揚げが急増している北海道・東北地方については、試験はなく講習を受けるのみで
資格を得られる。
今の制度では、北海道・東北地区での「フグ食中毒」が多発する恐れが大きい。
そのため、業界団体や卸売業者などは、フグの調理資格を「国家試験資格」に
格上げするよう働きかけている。
地球温暖化により、資格免許制度も変わろうとしている。
「フグの産地と言えば下関」は、もう過去形に近いようである。
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