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コラム
職業上の責務
2016年4月26日 公開 / 2021年3月2日更新
長期間を費やした税務調査が終了しました。
税務署からの最初の電話から半年以上を要しました。
もう少しで懲罰ものでした。
理由は、納税者指導の不徹底です。
正直、「そんなことまで責任を負わせられるのか?」とも思いましたが
冷静に考えると、その発言も無理なからぬものが有ります。
なぜなら、私は「税理士」という国家資格で仕事をしているのだから…。
納税者側にも付かず
国家側にも付かず
ただ中立な立場で国家財政を担うのが私たち税理士の仕事です。
指導不足で指摘を受けたのは次の通りです。
① 赤字にもかかわらず社長に会社のお金を流出させ続けたこと
② 経理担当者に適正な科目の指導を徹底できなかったこと
③ 安易な評価替えを容認したこと
④ 会社の暴走を止めなかったこと
もちろんこれらすべてが税理士に責務を負わせていないことは承知していますが
この言葉を言いたくなるくらい調査官は憤りを感じたのだと思います。
会社側も故意に資金流出を招いた訳ではありません。
しかし、結果がすべてを物語ります。
その結果とは、止めどもない資金流出が続いていたこと・・・。
反省しています。
指導の言葉を残せば終わりではないという事を痛感しています。
最後は「正しいことをさせること」この一言に尽きるのだと思います。
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