職業上の責務

山根敏秀

山根敏秀

テーマ:つれづれ

長期間を費やした税務調査が終了しました。

税務署からの最初の電話から半年以上を要しました。
もう少しで懲罰ものでした。
理由は、納税者指導の不徹底です。

正直、「そんなことまで責任を負わせられるのか?」とも思いましたが
冷静に考えると、その発言も無理なからぬものが有ります。
なぜなら、私は「税理士」という国家資格で仕事をしているのだから…。

納税者側にも付かず
国家側にも付かず
ただ中立な立場で国家財政を担うのが私たち税理士の仕事です。

指導不足で指摘を受けたのは次の通りです。
① 赤字にもかかわらず社長に会社のお金を流出させ続けたこと
② 経理担当者に適正な科目の指導を徹底できなかったこと
③ 安易な評価替えを容認したこと
④ 会社の暴走を止めなかったこと
もちろんこれらすべてが税理士に責務を負わせていないことは承知していますが
この言葉を言いたくなるくらい調査官は憤りを感じたのだと思います。

会社側も故意に資金流出を招いた訳ではありません。
しかし、結果がすべてを物語ります。
その結果とは、止めどもない資金流出が続いていたこと・・・。

反省しています。
指導の言葉を残せば終わりではないという事を痛感しています。
最後は「正しいことをさせること」この一言に尽きるのだと思います。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

山根敏秀
専門家

山根敏秀(税理士)

税理士法人マネジメント/グランドリーム

数々の優良企業を含め税務・経営支援してきたからこそ分かる現場のノウハウが強み。枝葉でなく、本質的な経営改善策を指南しており、そのアドバイスを受けて危機を脱した多くの経営者から喜びの声が届いている。

山根敏秀プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼