「いつもと違う」を発見せよ

山根敏秀

山根敏秀

テーマ:つれづれ

明日で年内の銀行業務は終了です。
大人にとって怖、子供たちにとっては待ちに待ったお正月がやってきます。

今日は、羽根が生えたように飛んでいくお札のお話です。

日本銀行券即ちお札の印刷ミスを発見する方法をご存知の方は多いと思います。
そうです。縦横切断前の大きな札の原版を一枚一枚ペラペラとめくり
捲って行く段階で前後のページと違う部分を発見して印刷ミスを発見するのです。



しかし、なんとも原始的な・・・。と思われそうですが
人間の目はそれだけ優秀だという事です。
縦横数十万円分のお札を残像だけでミスの発見をするのですから大したものです。

ところで、弊社でも担当者又は処理者が書類を作って外へ出すまでの間に
何度と無く(実際には私を含め最低3人)チェックが入ります。
しかし、不思議な事に私の所で問題発見されるケースも僅かですが、有るのです。
私のところへ来るまでの間に、何度も訂正が入っていますので
それに洩れたものという事になります。

何重にもなっている筈なのに、何故私のところでミスが発見されるのか?

それは私のところを通る書類の多さによります。
多いからいつもと違う事が見えるのです。

弊社スタッフが15人居るとすると
作成された第一回目のチェックをする人が5人
そして第二回目のチェックをする人が3人
そして第三回目のチェックをするのが私一人という具合です。

従って、最終の私は15人分の書類を見ますし
第二回目のチェックをする人は5人分を
第一回目の人は3人分の書類をチェックすることになります。
必然的に書類を作るだけの人は自分の書類しか見ることはありません。

結果として、たくさんの書類を見ている私は
いつもと違う書類に出くわす可能性が高くなり
ミスをたくさん発見するという事になります。

どうでしょうか?
自分の所にばかり仕事が回ってくるといって
文句を言っている人は居ないでしょうか?
自分の所にたくさん仕事が回ってくるという事は
たくさんの仕事を見ることができるという事です。
たくさんの仕事の経験をさせてもらえるという事です。

「いつもと違う!」そんな目を養いたいものです。

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山根敏秀
専門家

山根敏秀(税理士)

税理士法人マネジメント/グランドリーム

数々の優良企業を含め税務・経営支援してきたからこそ分かる現場のノウハウが強み。枝葉でなく、本質的な経営改善策を指南しており、そのアドバイスを受けて危機を脱した多くの経営者から喜びの声が届いている。

山根敏秀プロは北陸放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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