書くことは約束。
立冬の候。皆さま、いかがお過ごしですか?
11月7日に立冬を迎えました。一日でいうと夜の9時ごろ。
残りは、1/8になりました。人生では、何歳頃でしょうか。
旧暦では、きょうは9月21日。まだ、菊が見頃です。
県立明石公園では、11月16日まで菊花展が開催中です。
きょうは母の7回忌。
数日前『母の菊』と呼んでいる黄菊を持って、お墓参りに行ってきました。
そして実家の都合などもあり、母の遺品の幾つかを追加で持って帰ってきました。
その中に、数冊の帳面(ノート)があります。
母の娘時代の「洋裁帳」と、結婚後、婦人会や公民館活動等の記録に使われていたものでした。
昭和42~44(1967-1969)年ごろに記録されたその内容から、当時の日本社会の息吹を感じることができました。
その頃、日本は高度成長のピーク時。
戦後の混乱が過ぎ去って、生活が豊かになり始め、社会全体がエネルギーに満ちあふれていた時代でした。
世相を反映している、その丁寧に几帳面に書かれた講演録等の内容から、
幾つか抜粋して紹介したいとおもいます。お付き合いください。
・“愛・知・徳”を処世の基盤として、楽しい家庭作りから、誇りある新日本の国作りへ邁進しましょう。
・明るく住みよい町作りに、婦人の能力を集結しましょう。
・明るい生活をするには
健康作り:自分を大切にする食生活
睡眠時間は十分に取り、体をたもつ事に気をつける
笑顔で過ごす:感謝の気持ち、反省
肌と肌のふれあい:主婦は家庭内では慈悲の心をもつ
・家庭内にては、母親は要(かなめ)の役目なるをわすれるなかれ
・家庭行事を大切に
・個人が良くなるためには、全体が良くならなくてはならない
・公私共に、一生懸命に時代と共に進んで行かなくてはいけない
・世の中をたのしく暮らす為の時間を作る
・人間性を積み重ねて行かなくてはならない
・子どもに与える教育は親(先生)があたえている
・老人を尊ぶ、孤独にしないこと
今の時代に合わないものもあるかもしれません。
けれども、時代の大きな変化の中で
「善きもの」に成ろうとする心に触れたように感じました。
2021年7月に出版した『あなたの そして わたしの 物語』は、
母を想い、その人生を辿りながら書いた本でした。
その中にも、母の帳面から転記した幾つかの「心得」を記録しました。
(結婚の場合/出産の場合/病気見舞い/弔問の場合/人に好かれるには)
新しく手に入った、この帳面の内容も、いずれ追記したいと考えています。
母が生きていたら、96歳。
この前後の世代の方々が、高度成長期の日本を支え、
急激な社会の変化に順応されようとしました。
帳面の中には、その変化によってもたらされている事(五大革命)と共に、
問題点も記録されていました。
その幾つかは、今の社会にも共通する内容でした。
今のわたし達の社会も変革期にあります。
人工知能(AI)の出現と、浸透して拡散しつつあることは
わたし達に何をもたらすのでしょうか?
わたし達ひとり一人が、自分が手放したくない源泉を
しっかりと意識し、保ち続けることが大切だと思っています。
自分の内から湧きあがる、あなた固有の源泉を大切にしてください。
『あなたの そして わたしの 物語』 Amazon Kindle版
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/5172582/
https://www.amazon.co.jp/dp/B099N55351?ref_=pe_3052080_276849420
「立冬〜補益〜(2011-11-08) 」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/23621/
「立冬 2010(2010-11-07)」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2814549/
「冬の過ごし方(2009-11-07)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/4563/
コラム一覧 :The Sence of Wonder
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=1100



