広島 80回目の原爆忌

椎結子

椎結子

テーマ:HEAL THE WORLD

80回目の広島原爆忌を迎えました。
毎年、思います。
一日が動き始めようとするこの朝の時間に定めて、投下されたのだということを。
爆心地付近、その日の「建物疎開」作業を始めた多くの動員学徒の上で、炸裂しました。
炎天下で作業していた、13歳前後の学徒達のほとんどが亡くなったのです。

式典の開催された平和記念公園は、今年も強い日差しが照りつけ
会場には、参列者のため日よけの大きなテントが張られていました。

わたしは、今年初めて「原爆供養塔」という土盛りの納骨堂があることを知りました。
そこには、氏名不詳や一家全滅などで引き取り手のない遺骨が、納められているそうです。
数年前に公開された内部映像も、テレビで紹介されていました。

昨年2024年、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。
受賞理由は
「核兵器の無い世界を実現するための努力と、核兵器が二度としようされてはならないことを証言によって示してきたことが評価された。」
それは、原爆投下から80年になる今年ではなく、昨年であることも大切だとも報道されていたと記憶しています。

原爆投下時刻8時15分。鐘の音を合図に、1分間の黙祷を捧げます。
「原爆死没者の霊を慰め」「世界恒久平和の実現を祈念」して。

黙祷後の、広島市松井一実市長の【平和宣言】は、
毎年、その語りかける口調が、こころに沁みてきます。

*平和記念式典。広島市 松井一実市長による平和宣言(全文)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250806/k10014886031000.html
*平和記念式典。こども代表「平和への誓い」(全文)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250806/k10014886041000.html
*平和記念式典。広島県 湯崎英彦知事 あいさつ (全文)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250806/k10014886021000.html

広島の友人・知人達と話をしていると、子どもの時から養われてきた原爆忌に対する感覚の違いを感じます。
それは彼女たちから見ると、逆の感覚も生んでいると感じました。

広島市松井一実市長は、
「広島市は、皆さんが『平和文化』に触れることのできる場を提供し続けます。」
と平和宣言の中で、述べられました。

こども代表「平和への誓い」の中では
「One voice.たとえ一つの声でも、
学んだ事実に思いを込めて伝えれば、変化をもたらすことができるはずです。」
という言葉が、わたしはこころに残りました。

戦後80年。
国家・地域・家系・年代 等、それぞれの戦後・・・であると思います。
それぞれの命に引き寄せ、今、平和を享受しているわたし達が
いま、この国の、世界の平和のためにできることを考える機会でありますように。

「祈り(2017-08-07)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/61963/

「流れる星は生きている 1」
https://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/2862212/

「『みどりのゆび』(2017-08-29)」
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/61622/

コラム一覧 :HEAL THE WORLD
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/?jid=464

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椎結子(心理カウンセラー)

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