流れる星は生きている 1
今月6日から、モンゴルを国賓として公式訪問されている
天皇皇后両陛下のご様子が、YouTubeで配信されています。
8日夜、フレルスフ大統領夫妻主催の晩餐会で、天皇陛下は挨拶の後、
ビオラを演奏されました。
モンゴル国立馬頭琴交響楽団・モンゴルのビオラ奏者の方と共演され、
モンゴルの「モンゴル・アヤルゴー」に続き、唱歌「浜辺の歌」の二曲でした。
ビオラの演奏と共に、楽団の背景になるスクリーンには美しい自然の姿が映し出され、
「浜辺の歌」が始まったときには、先ず富士山が投影されました。
背景と共に優しいビオラの調べが合わさり、その音色に歌詞を思い浮かべたとき、
戦後、抑留されていた日本人の方々をおもい、胸がいっぱいになりました。
同日午前、両陛下はウランバートル中心部にあるスフバートル広場での歓迎式典の後、
午後は、ウランバートル市郊外の「日本人死亡者慰霊碑」で供花・黙祷されました。
午前の歓迎式典でも、午後の慰霊の時も、モンゴルでは恵みといわれる、雨が降りました。
慰霊碑を去られる間際に雨が上がった事に気付かれた天皇陛下は、傘をたたまれ
両陛下は改めて黙礼され、慰霊碑に目を向けられました。
戦後、モンゴルに抑留された方々のことを、わたしは今まで詳しく知りませんでした。
今回の両陛下の訪問で、意識を向けることが出来、厳しい環境であったことも知りました。
「浜辺の歌」の演奏が、時をこえて、その方々の望郷の思いを癒やしたように感じたのです。
今回も両陛下の海外ご御訪問に先だって、全国各神社で中祭にて安泰祈願祭、
「天皇皇后両陛下 蒙古国御渡航行幸啓安泰祈願祭」が斎行されました。
そして、モンゴル国訪問期間中も、安泰を祈念されています。
天皇制については、様々な考え方があると思います。
わたしは、配信されるノーカットの動画や、報道をとおして、
美しく気高い、日本の精神性を感じます。
そして「徳」について学ぶとき、いつも天皇陛下の姿が思い浮かぶのです。



