『みどりのゆび』
朝刊トップニュースに、核実験の記事の朝。
朝夕急に涼しくなり、過ごしやすくなったことを喜んでいましたが、
こころが凍りつくような朝です。
広島市の平和記念資料館に設置されている
「地球平和監視時計(*)」がリセットされて、「0」になったそうです。
(*)広島平和記念資料館内に設置されている時計塔。
最後の核実験からの日数は新たな核実験が行われる度にリセットされる。(ウイキペディアより)
前回のリセットは昨年の9月9日。1年たたないうちにリセットされました。
今回は、水素爆弾の実験だと発表されています。
そこにも命あるものはあったでしょう。
母なる地球は傷ついたでしょう。
先月、新聞に 『流れる星は生きている』 (藤原てい作) のことが載っていました。
過去に読んだ気がする・・・かすかに覚えているのは、この本だったろうか?
もう一度読んでみたいと思いました。
数日前 実家に行ったとき、探したい本があり本箱を確認すると
なんとそこに 『流れる星は生きている』 がありました。
購入日付は、1984年(昭和59年)7月11日 23歳の時です。
本のあとがきに田中澄江さんが書いておられます。
「私はこの本をまず、戦争を知らない、若い年ごろの少年少女によんでほしいと思う。」
わたしは、読んだけれどもほとんど忘れてしまっていました。
かすかに覚えていた部分は、確かにこの本の内容でしたが
いま読み返すと、なぜその部分なの?と思いました。
きっと、表面しか読めていなかったのです。
住んでいた満州国が、敗戦と同時に敵地になり
そこから、5歳・3歳・生後1か月の3人の子どもを連れて
故郷にたどり着くまでの日々がつづられてています。
満州国新京(現中国)を出て、宣川(北朝鮮)を経て
北緯38度線の山河を歩いて越え、釜山(韓国)から博多港へ。
博多から、長野県諏訪の故郷へ3人の子どもを連れ帰られた体験。
新聞記事には、次男 藤原正彦さん(74歳)が
『母藤原ていは、引き上げの苦労がたたり心臓を病んでいて、
これを遺書として大学ノートに書いた。』
とあります。(2017.8.14.読売新聞 13版 特別面)
かつて読まれた方も、読んだことがない方も
機会がありましたら、読んでみてください。
わたしは、今読んだ方が深くこころにしみました。
戦争は、人を極限状態にします。
引用:『流れる星は生きている』作者:藤原てい 偕成社文庫 1982年7月 第9刷
「祈り(2017-08-07)」
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「HEAL THE WORLD」 Michael Jackson 和訳付き LIVE with Lyric
https://youtu.be/Dxfqi2bPO1o