わたしはここにいる。
グリーフケア(遺族へのメンタルケア)とは
「遺族がその人なりの悲嘆のプロセスをたどっていくことをサポートすること」
これを行うのは、心理に携わるものだけではなく
医療関係者をはじめ、遺族にかかわるさまざまな職種になります。(*)
悲しみのストレスで死を受け入れられない『悲嘆反応』は
喪失を体験した後に誰にでも生じる正常な反応です。
しかし、自分の力で回復できる場合と
うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などトラウマ疾患が見られたり
悲嘆反応が強く、生活に支障のある『複雑性悲嘆』の症状がみられる場合があります。
その場合には、医療や心理的な治療が必要となることがあります。
遺族の悲嘆には「死別の際の状況」が大きくかかわってくると言われます。
災害における死別では複雑性悲嘆のリスクは高く、
とりわけ早期からのグリーフケアが必要とされます。
それは以下のような要因からです。
(1)予期せぬ突然の死別
(2)若年者の死が多い
(3)死因がはっきりしなかったり、納得できない場合(特に、人為災害)
(4)遺体が損傷している場合
(5)遺体が識別できなかったり、見つからない場合
(6)家屋の倒壊や経済的ダメージなど、そのほかの喪失体験も重なる場合
この度の大災害では、複数の要因が絡み
遺族となる方々も被災し、厳しい避難生活の中で身元確認に行けない場合もあります。
また身元を識別するものも無かったり、しにくい事情もあるようです。
そして、まだまだ行方不明の方も多く
自らも被災者である地元の消防団の方々が、「遺体を家族のもとに返してあげたい」と
最初から懸命の捜索をされています。
国内外の救援隊の方も、自衛隊も、
そして個人でも・・・。
この混乱の中でまだ家族に連絡も取れず、行方不明なのか、生死すら解らず、
探すための交通手段も無く、情報を待ち望まれておられる方もいます。
このような方々への、対応も必要になってくると思われます。
(*)日本DMORT研究会という組織もあります。
〈Diaster Mortuary Operational Response Team ; 災害時遺族・遺体対応派遣チーム〉
2006年10月に発足。DMORTとは米国におけるDMATの特殊チームとして災害直後から活動するさまざまな専門家からなるボランティア組織のこと。
専門家は検死官、法医歯学者、DNA技術者、放射線技師、葬祭ディレクター、エンバーマー、精神科医、心理カウンセラー、広報担当者などで、
遺体の身元確認や修復、遺族への連絡とグリーフケアを行っている。
参考:『EMERGENCY CARE 2008 夏季増刊(メディカ出版)
トリアージにおける遺族のメンタルケア 村上典子』
『喪失感 (2010-06-28)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10764
『喪失と悲しみの心理1(2011-03-17)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18244
『喪失と悲しみの心理2(2011-03-18)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18274
『喪失と悲しみの心理3(2011-03-20)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/18291
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