わたしはここにいる。
世間に自分にまつわる妙な噂、あるいは良い噂がたっても
以前はこのように「人の噂も七十五日」と
五節季(75日・・二十四節季の一節季はほぼ15日)も過ぎる頃には
季節も変わり、ひとつの区切りが過ぎて忘れ去られてしまうと言われていました。
だからそれを励みにして我慢することができ、我慢することも覚えられました。
しかし、インターネット上に『悪意ある他者』によってばらまかれた情報は
またたく間に広がり、すべてを消去することは不可能なまま
システムがある限り存在し続け、忘れ去られることはありません。
一部の『悪意ある他者』の所業で
個人の安全を守るために作られた法律に、逆に縛られ
日々の生活が生きにくくなる場面も出てきました。
しかしまた、この鬱屈とした社会の影の部分につかまり
生身の世間やものとの関わりが困難になった者には
世間に繋がる唯一の窓口である場合もあります。
夜中も煌々と電気が点き、街に消灯時間がない生活。
便利ではあるけれどもそのことで、活動と休息のバランスは崩れ
陰と陽は交互に繰り返すことなく
どこかに、陽ばかり
陰ばかりが集まっているように感じます。
用心のネットを張ることは大切だけれども
その網目は、こぼれ落ちる者のため更に細かくなり
自分で努力する部分を奪います。
あるいは、責任は他者に移ります。
それは本当に良いことなのだろうかと思います。
人との繋がりを求め、仮想の中に入っていくことは危険です。
映画やドラマのような成功例はめったなことではおこりません。
軽い気持ちで大切な自分の情報を流してはいけません。
ましてや、他人の情報を勝手に流すなどもってのほかです。
人の中に入っていくことで、傷つくこともあると思います。
残念ながら、病気になることだってあります。
それでも生身の現実の世界に居てほしいと願っています。
『外に出てみる*ストレス解消法6*(2010-05-07)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9249
『闇に閉ざされるとき(2010-05-11)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9412
『便利さの中で失うもの(2010-05-12)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/9447
『八方塞がり(2010-07-17)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11430
『人と人の間で(2010-06-02)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10042