三つの自我 3
子どもの視点から人生脚本を練っていくときに
養育者や周りの環境の中で、自分はどう扱われているかの感じ方によって
自分のいる立場を選択します。
そしてその立場はいったん選択されると
その後の自分の人生脚本全体を、その立場から構成しやすくなります。
その人生の立場は、次の4つです。
(人生態度・基本的立場・実存的立場・立場 とも呼ばれる)
第一の立場
私はOKである、あなたはOKである。(I’m OK You’re OK.)
第二の立場
私はOKでない、あなたはOKである。(I’m not OK You’re OK.)
第三の立場
私はOKである、あなたはOKでない。(I’m OK You’re not OK.)
第四の立場
私はOKでない、あなたはOKでない。(I’m not OK You’re not OK.)
これはフランクリン・アーンストによって『OK牧場』とよばれ、図式化もされています。
第一の立場 (I’m OK You’re OK.)
生まれたての赤ちゃんは、養育者から欲求を満たしてもらい、愛情深く扱われる(触れられる)ことで
相手に信頼感を持ち、同時に自分も大切にされる価値があるのだと確信していきます。
多くの人にとって、この立場は生涯持ち続けることは難しいですが
同時に、一番欲しい立場と言われ生涯これを求め続けているともいえるでしょう。
第二の立場 (I’m not OK You’re OK.)
乳児期を過ぎ、躾がはじまると
自分自身の体や能力が非力であることを認識し、劣等感を感じるようになっていきます。
常に相手の視線が上にあり、いつも自分が悪いから・・・と思いがちです。
この立場をとると、常に自己卑下・消極的な態度 そして憂鬱な気持ちにとらわれることが多いです。
第三の立場 (I’m OK You’re not OK.)
幼児期の愛情喪失や虐待等により、心身ともに耐えてきた子どもが選択しやすい立場です。
不安がいっぱいで、自分は悪くないのに・・・と感じています。
支配的で猜疑心に満ち、自分を守るために責任転嫁をしがちです。
他の人との共感性が低く、優越的だったり、自己愛が強いので
周りの人とうまくいかなくなる場合が多くなりがちです。
第四の立場 (I’m not OK You’re not OK.)
人生の初期に何らかの理由で、愛情を受けられなかったことで
基本的な信頼感を得られないでいます。
そのため愛情を求めてはいても、いざ与えられようとしても
すべが分からず、拒否したり自分の殻に閉じこもってしまったりします。
誰だってそう・・・と、孤立を深めます。
昨日も書きましたが、子どもだった自分が選択した立場であり人生の脚本です。
小学生の時の作文を今読むときの感じに似ています。
【気付いた『今の自分』が、書きなおすことができます】
過去は変えられませんが、今日を含む未来は変えることができます。
未来のオセロの駒を○に変え
過去の出来事に対する捉え方を変えて、オセロの駒を○に変えることができれば
間に挟まった今も ●から○に変わらないでしょうか。
各々の方の持つ、素晴らしい資源を信じています。
『捉え方を変えてみる(2010-06-20)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10574
『欠点を長所に。(2010-06-21)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10596
『人生脚本1(2010-07-30)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11801
(参考 『TA TODAY』 実務教育出版)
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