わたしはここにいる。
介護のために心と体がバラバラになる・・・
少し古いデーターですが紹介させていただきます。
『厚生労働省の研究班が在宅介護者8486人を調べたところ
国際的なうつ病の自己評価尺度で23%がうつ状態だった。
4人に一人がうつ状態というのは、がん患者がうつ状態になるのと同じくらい高い割合です。』。(2005年)
1997年に介護保険法が制定されました。
運営は市町村や、運営主体が違うと異なるということで
いくらあちらこちらでお話をうかがっても、わたしはなかなか良く解らないのが、正直なところです。
しかし、確実に言えることは施設に入所され全面的に介護を受けていない限り
家庭内で、介護を担われておられる方がいらっしゃるということです。
それは、かつては「嫁」が一手に担っていた感がありましたが
最近は、男性が担う場合も増えてきました。
(表に出てきたというだけかもしれませんが・・・)
介護を担うそれぞれの立場で抱える、様々な問題があると思います。
外で仕事を持たれている方は、仕事とのバランスとのこともあるでしょう。
更年期の方は、自分自身のしんどさもあるでしょう。
(加えて、子どもが思春期の問題に直面している場合もあります)
老老介護の場合は、自身の病気がある場合もあります。
高齢者の場合、介護により抑うつ傾向になるのは2.5倍との調査もあります。
食事の介助や、排泄物の世話などで睡眠時間を大幅に削られている場合も見られます。
また周りに分担して下さる方や、
その大変さを理解し、労わってもらえる存在のあるなしで精神的な負担は全く違います。
不慣れな家事であったり
話し相手、相談相手がいなかったり
一人で家で介護していることで
ストレスはどんどんたまって行きます。
一定のところまで持ちこたえられても、ある一滴で溢れてしまう場合があります。
押さえつけている感情は、何らかの形で外に出してやらない限り
溜まって怒りの感情に変化してしまいます。
こんなことぐらいで、みんなやっていることだから・・・と思わず、
早い目に地域包括支援センターなど公的なところを手始めにHELPの声をあげてください。
(今、電話相談は24時間体制になっているようです)
自分自身のストレスの解消法を見つけましょう。
今までの自分がやってきたことで、好きでうちこめたことは何でしたか?
打開策を考えるときは、出来ることだけで考えるのではなく
無理・出来ないと思うことまでも含めて可能性を探ることが大切です。
眠れなくなったり、変な寝汗をかいたり
食べものの味が変わってきたり、食べられなくなってきたら要注意です。
そんなことを言っても・・・という思いもわかります。
それでも、あなた自身も大切な一人です。
どこかと繋がり、自分自身の心と体を守って下さい。
『孤軍奮闘(2010-07-22)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11555
『世話役割(2010-07-26)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11680
『バーンアウトー燃え尽き症候群ー(2010-09-19)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/11681
『話す・伝える* ストレス解消法10*(2010-06-18)』
http://mbp-japan.com/hyogo/yu-cocoro/column/10521
【知恵カフェ 10月号】