人事異動は、業務命令ですが・・・

山本勝之

山本勝之

テーマ:働く上でのルール、就業規則



 なかなか秋らしい気候になりませんが、トンボが飛んでいたりと、

 秋の気配は、すぐそばまで来ているようです。



 さて、会社が少し大きいと、人事異動で、違う部署や仕事内容が変わる場合があります。

 この人事異動は、業務命令=会社の命令(人事権がある)なので、社員は守らなければいけません。


 しかし、命令を出す会社は、社員に対して配慮が必要です。


 例えば、

  ・社員が、育児や介護をしていて、いま人事異動をすると、それらに支障が出る。

  ・人事異動を命ずる側が、社員に対して悪意や嫌がらせで人事異動を命ずる。


 これらの場合は、たとえ、会社が命令だとしても、人事異動は認められません。



 これに付け加えて、

 会社には社員に対する安全配慮義務があるので、人事異動することで社員の健康を損ねる場合は、

 人事異動を命じることができないという、配慮が必要になります。



 会社は、社員の働きによって、利益を得ています。

 社員の安全で健康に働けるように配慮することが求められています。




 あるお客様のところであった、質問でした。




~こちらの記事も、続けてご参考ください~
・介護施設・事業所の職員を異動させる前に、確認を
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※この記事は、2017年5月25日に内容を一部修正しました。

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山本勝之
専門家

山本勝之(社会保険労務士)

ゆい社会保険労務士事務所

介護の現場で要となる人材面を中心に、事業所に向けたあらゆるアドバイスに取り組んでいます。人材採用、教育、評価、職場環境の整備から、施設の開設、事業譲渡まで、サポートの範囲は多岐にわたっています。

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