開脚から痛みなく脚を回す意識付け
うつ伏せ寝で後ろ手に組む
「後ろ手に組むのがきつい」
と言う方。
なぜ後ろ手がきつくなるのでしょう?
楽なやり方を理解したつもりでも
見てみると、意識は肩や腕だけに集中して
腕を一番に後ろに回そうとして、肩は前肩、お腹は縮んで、首は前傾
腕はねじれている、ということが多いと思います。
「うつぶせ寝がきつい」という方も多いので
両方を楽にすることを考えてみました。
うつぶせ寝をすると
・息苦しい
・肩こりになる
・肩甲骨が上がる
・気持ち悪い
・首が痛い
・反り腰になる
という方が多いですが、これも後ろ手に組むのがきついのと同じで
楽に寝られるための条件が整っていないということです。
うつぶせ寝をする前に以下のコラムで、うつ伏せ寝をしてみましょう。
体幹軸の通る状態で寝てみましょう(2019年3月27日)
うつ伏せ寝がきつい(2019年12月2日)
うつぶせ寝で手をつきますが、手のひらで押すのでなく
手首を伸ばすことが大切です。
手首が固い人、意識のポイントを変えましょう(2019年10月27日)
腕を脇に添わせて、肘が開かないようにします。
手首と肘が適切に使われていると、肩が上がったり、首が縮んだりはしません。
なぜ猿手になるか(2020年2月22日)
と同じで、肩甲骨から脇、肘がつながり、長く使われて肘関節にも余裕があります。
手首が伸びるように背骨を上下に引き合いながら、脇を引くと
背骨がより伸びてきます。
二の腕の内側が体幹方向に向くようにしながら
脇から肘、肘から手首、手首からその先と張りのある状態で
脇の根本から順に腕を後ろ側に持って行きます。
先にリンクした手首の伸ばし方を使い
肘が上方向に上がらず、長く引き合うようにして
手を合わせます。
背骨が通り、上下に引き合うことができ
胸郭も自然な状態でうつぶせ寝ができています。
体幹の位置感覚が身に着くのは大事なこと。
1人でやってみるのは難しいと思われると思いますが
自分の現在の状態を認識するのもまた大事なことです。
やらないよりはやってみた方が
うんといいのです。
そこから、体をいい状態に整えていくきっかけができます。
上のストレッチをしていただいた後の正座。
体の位置感覚が感じられ、背骨も腕もスッキリ伸びた
美しい正座になっています。