自分ができる段階での『最大』を通ること
不具合や痛みのない体へのコントロールー体幹の位置感覚、力の流れの方向
昨日の神戸WS。
体の意識を続けていくと
体の感覚はどんどん繊細になっていくが
ちょっとした位置感覚や流れの方向で、思惑とは違う感覚を得ることもある。
良くも悪くも、自分の感覚を育てる途上で通るところ。
初めての方でも感じられる感覚も
何度も重ねてわかる感覚もある。
どこからのアプローチで、どこから目覚めるか
人それぞれ、きっかけは違う。
筋トレをよくされている方だが
前側を使いがちで、お腹が部分で固まり
胸郭の位置感覚がなかなかできなかった。
上の画像は肋骨の形も感じられないほど固まっているお腹。
体幹の底も固まったお腹に引っ張られて浮き上がって押せない。
下の画像では寝てもらって、力の流れの方向を誘導して、胸郭の形が感じられ
背中の感覚ができて、体幹の底も押せて、裏側を使うイメージがわかった。
背中側の感覚がわかってくると
足首が固くてあぐらがかけない 膝が上がる 腰が辛い(2020年2月2日)も
うまくできた。
股関節の痛みがある方。
ボディチェックで体全体の位置感覚や流れを誘導した後
固い足首・膝でも、体幹につながる痛くない伸ばし方・折り曲げ方(2020年2月9日)を
してもらうと、全く痛みがなくなって、びっくりしてポカンとされていた。
自分の体が痛まないように使うことは誘導すれば
できる体と1回でも実感できるが、それを自分でできるように
位置感覚と流れを育てていくことには、どんな人でも必要な時間がある。
この時間のうちに自分でやり方を無意識に変えてしまっていたり
勘違いしたりを繰り返すことも経験する。
自分の体が今まで当たり前だと思っていたことと
違う習慣をつけるのは、誰でも時間がいる。
この「足首を伸ばす」ということ。
いらない力を使わずに足首が伸ばせると
体幹に通るベクトルとつながりがわかる。
膝下の歪みも
股関節の引き込み、足裏の踏み方と共に
合わせ技で「足首を伸ばす」ことができれば
言葉の誘導だけでも変化してくる。
ご自身の試行錯誤があってこそ。
(レッスン前)
(チェック後)
初めて来られた方のレッスン前と私が誘導したチェック後。
位置感覚と流れの方向だけで、これだけ違ってくるが
自分でできるようになるまでの道のりも楽しんで頂きたい。
股関節のインナー感覚、小さいけれど大切な動き。
1人ずつ誘導して、全員が感じられた。
決してその部分直接でなく動かせる流れがある。