肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
ブラの着け方ひとつで意識も体も変わります
女性なら、どなたでも経験がおありかと思いますが
新しいブラを買い求める時に試着すると
店員さんが、着け方をレクチャーしてくれます。
大抵、肩ひもの長さを調整したりして
自分が思っているよりもホックの位置を高くされますよね。
あの後、それは見事にこちらが不快感を感じないようなやり方で
胸を寄せてくれますが、
あれで胸ナシ子さんも、「えっ!?」と言うくらい
豊かなお胸になります。
胸の見た目が変わるのに、いつも驚いていましたが
今回言いたいのは、胸の寄せ方もさることながら
この背中側のホックの位置と肩ひもの長さを変えると
姿勢にどう影響するかです。
先日、かなり背中が落ちておられる方をチェックしている時
ブラの位置が随分低いなと感じたので
「いつもこのくらいの位置でつけていますか?」とお聞きしてみたのです。
「胸を締め付けるのがしんどいので、ゆるくしてます」ということでした。
落ちている背中を引き伸ばすポイントを意識するのにいいと思ったので
「もし苦しかったら、また戻してもらっていいので
試しに肩ひもとホックの位置を変えてみてもいいですか?」
と、調整させてもらいました。
掲載の許可を頂きました。
ブラの位置を変える前と
ブラの位置を変えてから、意識するポイントを伝え
胸郭の張りのイメージ、足裏の踏み方や背骨の通し方なども
お伝えしてからの姿勢の変化です。
随分違いますよね。
この時には、位置を変えただけで胸寄せまではしていませんが
胸の位置も上がり、背骨を引っ張り合う感覚もあります。
まだ背中は前に押し気味ですが
これからの意識の仕方次第で、まだまだ体幹は安定します。
ブラの背中の位置に意識できるものがあると
背骨を伸ばす感覚が得やすいんです。
これをきっかけにして、体幹全体のつながりも
得やすくなってきます。
背骨を伸ばすときの胸郭のイメージもつかまれたので
立位体前屈でも、きれいに背中が伸びていました。
「先生ありがとう! 嬉しい!」
と、喜んで下さいました。
後日、お聞きしたお話では
「今まで、なんと雑な着け方をしてたんだろうと思いました。
姿勢がよくなると苦しくないんです。」
最近は楽だということで
普通のブラでなく、ブラトップを使われる方も多いとと思いますが
胸郭の張りの感覚や背骨の伸ばし方がわかると
きつくありません。
胸郭が縮み、背中が落ちてくると
食い込んできつくなるのです。
いや、やっぱりブラトップ!という方でも
肩ひもを調整して、アンダーバストに来るゴムの位置を
少し上げてみて下さい。
胸寄せもしてみると、より効果的です。