レッスンは自我を捨てていくこと
自分の体を1から見つめなおすと・・
このところ、遠方から来られる方のパーソナルレッスンや
やはり遠方からビジターでレッスンを受けに来られる方が多く
特に今週はほぼ毎日のように、定期レッスンの方以外の方に
お会いしているが
その熱心さや取り組み方の真摯さに頭の下がる思いがする。
毎月のように来て下さる方もあるが
どなたも新幹線や飛行機を使って来て下さる距離の方。
毎週会う人でも必ず持ち帰ってもらおうとしているものを
受講料以外にプラスアルファのお金のかかるのを承知で来て下さる方を
手ぶらで返すわけにはいかない。
普段のレッスンに手を抜いているわけでは決してないけれど
こちらもできる限りのことをしようと思っている。
数日前に来られた男性はお会いするのは3回目だが
自分でかなりの試行錯誤をしてこられたが
レッスンするうちに痛かった開脚前屈から脚を回して抜くことも痛みなくできるようになり
前後開脚も然り、ご本人の希望で(この方はダンサーではない)
5番プリエまで体が落ちることなく、つま先と膝の方向も併せて
見事にできるようになられた。
昨日来られた方は数十年前に膝を痛めて
自ら踊ることを断念されていた指導者の方だったが
じっくり説明しながら誘導していくと
痛みをかばうために歪んでいた脚や背骨がきれいに伸び
バーレッスンやセンターレッスンまで、ゆっくりと進めて
痛みや不安のない状態で動かれて
「自分が現役の時の体の感覚を思い出した」
と喜ばれた。
こういう人たちの感度はすごい。
反応がストレートに還ってくる。
もちろん、ご自身で自分のされていることに活かしていくのは
時間がかかるが、自分の体が思うことをできる体であることを
認識できると、先の方向が見える。
どうしたらいいかわからないまま進むのでなく
こうすれば目的に近づく、と思って進むのは大きく違うと思う。
「違う」ことはわかっても
「これでいい」と思えるやり方がわからず
悩んだり、苦しんだりしても
自分自身で考えるしかなかったから、私はボディコントロールで
自分ならこんな風に説明されたいと思うように
やってきたことを人さまに提案している。
来て下さる方のお陰で
毎週見る人の体を見てもこちらには感じるもの、得るものが多いのに
更に新たな経験をさせてもらっている。
かなり前からー2013年からのコラムや動画もあるんですね、と言われて
少し遡って見てみた。
このときはこんなふうにしか伝えられなかったんだな
今ならこんな風に使っているのだけれど・・と思うものが多数。
私もみなさんのおかげで進化させてもらっているから。
なかなか全てのコラムや動画に手は入れられないが
今ならこのように使っているというリンクをできる範囲で貼っていく
作業をしてみた。
以前から気づいたときにやっているが、今日は2つ。
間違えやすい肩甲骨の寄せ方 (2013年7月25日)
肩の痛い人の肩甲骨ストレッチ(2016年11月27日)
自分の体を見つめなおすとともに
自分がしてきたことをその時のやり方に合わせて
できる修正をしていくことも大事なこと。
このコラムは私自身の進化の記録でもある。