肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
肩の痛い人の肩甲骨ストレッチ2
肩甲骨の位置感覚や意識付けのできた人でも
体の状態は、その時々で変化する。
いい状態と不具合のある状態は、ほんの紙一重で
最初は小さかった噛み合わせの悪さが
痛くて疼くようなことはなくても
ちょっと痛いとか
動きが悪いなどを感じる状態になることがある。
そういう時は実は全身のバランスが崩れていたりする。
決して痛いところだけの問題ではない。
この方も、いつものようにレッスンに来られた時は
「今日は肩が痛くて腕が上がりにくいんです」
とおっしゃっていた。
初めてレッスンに来られた時は反対側の腕が
90度から上に上がらなかったが、今は問題なく
使われている。
今回も「前のように痛むことはない」と
言われていたが
鎖骨を引くことと、脇や脇側面を
背骨中心に寄せて、自分で流れを作ることで
方向を意識付けしなおすと
ねじれのない方向に使っていれば
全く痛みがない状態になり
帰られるときには
全身がすっきりしていた。
このストレッチは以前出している肩の痛い人の肩甲骨ストレッチ(2016年11月27日)を
壁を使ってしているもの。
脇を背骨中心に寄せるイメージがしやすく
壁に体をつけていると、感覚を得やすい。
腕が初めにそこまで上がらない!
という人は、動画でも少し説明はしているが
下の動画をご参考まで。
壁を使って肩甲骨から腕を楽に上げる(2018年8月24日 )
腕が上がりにくいのは殆どの場合
肩のせいではない。
体の楽で自然な位置から外れてしまっているのだと
思って、自分の体を見直してみて
無理のない自然な状態へのきっかけに
つなげてみましょう。