坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
90度以上に脚を上げるには体幹から
「脚が上がらない」
「90度以上脚を上げると前腿がパンパン!」
そういわれる人は脚だけを使って上げようとしている。
昨日のコラム体幹の底、中心からの流れを把握する(2019年1月20日)
で、寝た状態ではあるが、90度以上に脚を上げて驚かれているのは
全く辛くないからだ。
体の裏側を使い、体幹からの操作ができると
前腿に力が入ることもなく、きつさがない。
驚かれた方は上げる方の脚を傷めておられたが
びっくりされたのは
痛いはずの脚が全く痛くなく、スーッと軽く上がってきたから。
先日のWSでは、床に背をつけて膝を立てて座ったが
ここでは同じことを横向きにしてもらった。
まるで椅子に座っている時と同じ。
ここからアンディオール(外旋)したプリエならば
脚はお尻の下に来る。
体幹の底が歪むことなく押されて
背骨が伸び、股関節は引き込まれて
坐骨から膝も長く使えて足裏まで流れができている。
この「体幹の底を押して上下に引っ張る」意識が
とても大事。
ここから片足で立つときには(黄色い線)
骨盤の幅の中から中心に向かう力もありながら
脚が伸びる。
脚が独立して使われるのでなく
中心からつながって脚が出る。
脚を上げる角度が90度以下なら
この状態で上げることができる。
90度以上に上げようとすれば
体幹がつながり、体幹の底が押し続けられた状態で
腰椎から背骨が上下に伸び、体幹の底の角度が変わる。
体幹自体の張りの感覚が継続されていると
お腹や股関節も詰まったり、縮んだりしない。
骨盤幅から出ている脚も
それに伴い、中心に引き込まれて
立った状態なら軸が高くなるし
その前の写真と比べれば
お尻の位置が変わる分、位置が変わってくる。
上がる側の体幹の底も中心に向かう流れが継続されながら
脚の伸びる方へ双方向で引き合われて上がる。
こんな意識がなくても
90度以上に楽々上がる人もいるだろうが
怪我無く、傷めることを少しでも少なくしたければ
張りのある状態を作ってやることが必要だと
私は思っている。