新たに生まれる感覚を知る
体幹の底、中心からの流れを把握する
昨日の神戸WS。
どこがが詰まる、不具合を感じるという場合
お尻はヌケヌケになっている。
体幹の底を感じていないと、体全体の流れを感じることが難しい。
確実にそれを感じてもらうために
先月来、考えていたことをじっくりやってもらった。
体幹の底を体の中心から押せる感覚ができると
お尻の形も脚の形も変化してくる。
体幹の底を押せる、体幹全体のつながりを感じるためには
胸郭、背骨の連動する状態を作る。
体幹の底から背骨まで伸ばす(2019年1月18日 )
脇の引き込みも体幹の流れを作っていくのに大切なことだが
腰に手を置いて肘を引っ張るとき
前肩になってしまう人も多い。
流れの方向を合わせることができない人は
脇~肘の引き合いが充分にやってみる。
寝た状態から部分でなく、体幹の底を背骨から体の半分ごと
脇も股関節も引き込んでみるのをやってもらう。
股関節が固まることなく、股関節が引き込めて
この方は少し肩に力が入ったが、脇の引き込みもできる。
感覚をはっきり感じているところに近いところから中心を戻していく。
流れが中心に集まり、まっすぐに戻る。
脚を上げるのでなく、位置感覚を感じたまま
体幹の流れを伝え、中心に方向を合わせると
きつさなく脚が上がったので、びっくりされていた。
この方はハムストリングスを傷めておられたが
全く痛みはない。
流れができ、位置感覚がはっきりして張りができると
急性期は別として、自分の体を痛みなく扱うことができる。
脚を揃えた状態から体幹の底を両側とも方向を合わせて
軸足の膝と双方向に引き合うと
ねじれなくひきあえて、お尻の形も均等になる。
体幹から張りのある脚(2019年1月19日)
相手と対峙するにも、中心の方向が合う状態になると
最小の力で最大に力が出る。
体幹の中心からの力を使える。
初めて来られた腰椎ヘルニアの予後、まだ戻りそうな不安のある方も
不安がなくなったと喜んでくださった。
自分の体の裏側を感じられるほど、安心なことはない。