股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
脇~肘の長さを変えずに引き込む
まず、2枚の写真を見てみましょう。
2人の向き合う距離は変わっていませんが
お互いに相手の肩甲骨を感じて、交互に押し合う時
体の向きが斜めになったり
肘が体より後ろに行ったりしていません。
自然にしているので
特別なことをしているようには見えませんが
体の位置感覚やインナーを使う意識
体の裏側から使う意識がなければ
このようにはなりません。
お互いに肩甲骨と腕の付け根を一致させて
脇を引き込んでおり
アウターでなく
インナーの力でお互いを受け止めて
交互に押し合っています。
脇を引き込むには、どんな力の流れが使われるかは
きれいな立ち方-受講者様からのご質問3(2018年11月5日)
で、説明しています。
同じ人の写真はないのですが
このプリエの状態から膝が伸びると(股関節を引き込むと)
脇の引き込みが充分なされていない時には
上の写真のように背骨が伸びず、お尻の位置が後ろに行って
脚にも流れが行きません。
脇の引きこみの意識があるときには
下の写真のように背骨が伸び
お尻の位置は後ろに行かず
床まで流れがつながります。
脇の引き込み、充分、不充分で見える差(2018年11月30日)
でも、この違いは歴然とわかります。
腕の力でなんとなくやってしまうと
本人は気づかないことが多いのですが
見た目はこれほど違い
スムーズには動けず
相手があるときには、相手はとてもやりにくく
呼吸の合う動きはできないのです。