坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
腕が後ろ手に回りにくい
2年前、「肩が痛くて腕が上がりにくいんです」と
おっしゃっていた人は
肩の痛い人の肩甲骨ストレッチ(2016年11月27日)
をきっかけに痛みなく腕を上げることができるようになられた。
今は痛い思いをずっとされていないが、
「ただ後ろ手には回りにくいんです」
と言われたので、使い方を誘導してみた。
最初の状態はこんな感じ。
肩が前肩になっていて、これではいかないのがわかる。
座って斜め後ろに手をついた状態から
肩甲骨そのものでなく
脇側面を背骨中心に寄せるようにして
そのうえで、肩甲骨と肋骨の間にお肉が入っていくようにイメージすると
流れは肩甲骨の内側から抜けて
背骨→尾骨につながり、脇から骨盤、座骨方向にもつながり
肩甲骨と腕の付け根は一致し
床につけた手のひら、折り曲げた肘から
肩甲骨に向かう流れができる。
この時、肩口に向いている力を感じることがあれば
まだ前肩になっていたり、つながりができていない状態。
流れを感じられたら
二の腕の方向を脇の下に向くように開く。
面を体の方向に合わせるのである。
体に面を合わせたまま床から手を放して
脇側面に肘までつけて、脇~肘をしっかり伸ばし
脇の方向を合わせたまま
折り曲げると、とりあえずはここまで
肘先が来るようになった。
更に前肩になりたがる肩が行かないように
改めて肩甲骨と肋骨の間を通る流れの方向
脇側面の方向と
鎖骨を引く感覚を誘導して
肩甲骨の間に手が届くほどに
後ろ手に持っていけるようになった。