坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
きれいな立ち方-受講者様からのご質問3
引き続き、東京WSを受講いただいた方からのご質問
3項目目。
丁寧に書いてくださったものを以下にあげる。
「きれいな立ち方ー3・上半身」
図の上には以下のように書いてくださっている。
①前を向いたまま、脇を後方に引き下に下げる。
②肩甲骨は下方回旋(下角)を内側に寄せる。
③頸椎、頭蓋骨を体軸に合わせる。
・第一頸椎を体軸に合わせる。
・顎を引く
この3つについてお答えする。
何度も書いているように、WSで得た感覚を図や文章で表現するのは
難しいことなので、感覚としてイメージしていることを
実際に書いてみると、人には違った意味でとらえられやすいので
補足して書かせていただく。
①②について
これは連動する動きなので一緒に書かせていただく。
肩甲骨を中心に寄せる動きは
私の感覚では肩甲骨と肋骨の隙間に脇が引き寄せられるように
中心に向かう。(赤い線)
この時、黄色い線で書いているのは直線的にしか見えないと思うが
脇側面が中心に向かって回るように
背骨に引き寄せられる。
鎖骨を引いて背骨中心に肩甲骨が寄せられると
更に肩甲骨の位置は下がり、尾骨まで流れが感じられる。(青い線)
肩甲骨の外側から骨盤までの流れを座骨まで通すと(緑の線)
お尻は自然に中心に寄り、縦長なお尻の形になり
体幹の底を押す感覚が明確になる。
部分的な感覚でとらえると連動する動きとして
イメージしにくくなるので気を付けてほしい。
③について
これは先日のコラムでも書いている。
背骨から首をつなげる(2018年10月29日)
第一頸椎を後ろに引いている。
それを頸椎に沿わせて上に引き上げる。
顎を引くと、頸椎にテンションがかかる。
頭をうなづく方向に下げてしまうからだ。
視線は後頭部に目があって映写機を投影するようなイメージで
目のついているところからでなく、裏側から見ている。
今回、このようなまとめを初めて受講された方に送っていただいて
新たに思うこともあった。
いつもどれだけ、1人ずつの方を見られるかを
腐心しているが
こうして、私やほかの方を見ながら
静かにご自身の中で整理しつつ
レッスンの時間を最大限有効に使ってくださる方がある。
自分自身の言葉も行動も
何がその方に響くかはわからない。
まだまだ力は足りなくても、今の自分ができることをしていきたい。