重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
背骨から首をつなげる
「首を長く伸ばす」
というのは、言葉で言うほど簡単でなく
自分の経験でも
首を伸ばすことが難しく
首を伸ばそうとして、変な力が入って、いつも凝っていたり
肩も盛り上がってしまったり
背骨からつながった状態になかなかならなくて
苦労した覚えがある。
以前に書いているコラム
動かしてきつくない首でも
首はどうすれば無理なく動くかを考えていた。
股関節や脇と同じで
中心を逸脱しない動かし方をすれば無理がない。
温泉に行かれた生徒さんが
お風呂に入っていると
首が前に飛び出た人が多く
「肩にすごいお肉が乗っかってるんです!」
と、びっくりしていた。
背骨が伸びない状態であれば肩は盛り上がり
首は詰まり、首と肩の間には溝ができる。
背骨の一番上の首、更に重い頭を支えきれずに
首は前に飛び出て
いわゆるおばあちゃんの姿になる。
この方の肩はそれほど盛り上がっているわけではないが
首の伸ばし方は、どうしたらいいのかわからず慣れておりませんという感じで
前に傾いている。
背骨が伸びていないなあと思う。
背骨の伸びる方向を考えて伸ばせるように誘導すると
下の写真のように自然に背骨も伸びた。
第一頸椎(耳の後ろあたり)を後ろに引いてから持ち上げると
スッキリと通ってくる。
この人は歌も歌われる方だが
「声も通る!」
と喜んでおられた。
ぐいぐい引っ張って伸ばすのでもない。
体の中心から外れない位置で伸ばすだけの話である。