坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
股関節の中の繊細な動き
痛いのを我慢するのではなく、痛くないやり方を考える2
脇の引き込みの感覚を覚えて流れを作る
をやってみた後、
皆さんの背骨を通る流れから
股関節の繊細な動きが見えてきた。
このような動きは
最初の感覚としては、写真で書ける矢印のように
太い棒のような流れにしかできないが
全体の位置感覚がわかるようになり
流れの通り方が感じられるようになると
細くマイナーな筋肉も動いてくれるようになり
多様な細い川の流れが中心の海に流れ込むように
繊細で微細な動きになってくる。
坐骨の位置がとても高い位置に上がっている。
この方の場合、以前は坐骨は下を向いていた。
「お尻を掬い上げる」ようにしようと思うと
背骨を前に押して反らすようにしなければ
普通は上がってこないが
そうすると、つながりはなくお尻は広がって弛む。
細い微細な筋肉の動きが感じられるようになってきたので
背骨は反るのでなくしなり
体幹の底を押せて、つながりがあるまま
坐骨の位置を背骨から通るように伸ばせている。
体幹の底、足裏までつながった流れが
床からの還りをもらって
更に体幹が引き締まっていく。
文章で書いてもわからないことかもしれない。
実際に感じて見なければ実感できないことだ。
でも、感覚は少しずつ育ってくると思えば
いずれは感じられること。
難しい、できない、
と思えば九九だって覚えられないが
殆どの人はそらんじて
生活の中で当たり前に活かしている。
この写真を見て、すごい!とは
殆どの人が思わないだろう。
しかし、あらゆる動きにつながる基本が
何気ないように見えて確かにある。
何気ないことのクオリティが高くなるほど
どうということのない動きが特別美しく見える。
それは、あらゆる動きに応用できる。
どんな動きの要素も
できる機能が自分の中に眠っている。
それを起こせるかどうかは
毎日体を使う、少しずつの意識の中にある。