開脚から痛みなく脚を回す意識付け
自分ではできないんです
「先生にしてもらったらできるんですけど
自分ではできないんです」
そうおっしゃる人は少なくない。
その時点では自分の中にない経験だから
そう言われるのはわかる。
しかし一旦経験したら、自分の中でその感覚を
ああでもない、こうでもないと模索しながら
自分自身でできていくように、種を蒔いた畑に水をやり
おひさまを当て、時には栄養分を与えて
育てていくしかない。
育ちが悪かったら、どこに原因があるか
よくわかる人に見てもらって聞くのもいい。
自分ではなかなかできない人と
同じようなスタートでも自分でできるようになる人との違いは何か?
自分でできるように自分でも考えて試行錯誤している場合と
自分ではできないから無理だな、と
自分からの発信をしないで
見てもらうのを待っている場合。
注意されたり、アドバイスを受けるのは同じだが
自分発信で努力する人は
液体でもらったものを少しずつ形のある固体に
しているようなもの。
自分発信しないで、自分自身で考えず待ち姿勢の人は
アドバイスをもらった液体のまま、固められない。
ある程度芽を出した苗床でもらったとしても
腐らせてしまう。
いや、自分で考えている、試行錯誤しているのに結果が出ない、という人は
方向性を自分の従来のやり方に変節させてしまっていることが多い。
貰ったアドバイスの時点とは違うことをしている。
方向の違う努力は報われない。
が・・このやり方は違うと確認できる。
違うのだと確認できたら、報われる方向に角度を変えるきっかけになる。
そんな迂遠な努力は、
よく出来るように見える人も、みんなしている。
自分はうまく出来ない、と思ったら
そこが一番底。
情報はありすぎるくらいにあるが
感覚を正確にとらえる能力も少しずつ育って行くものだし
もともとあるのに、使っていなくて忘れているだけなのだ。
頭がとらえることとは早いが
体はすぐには追いつかなくて当たり前。
だから感覚を改めて育てていく。
頭がとらえることは、やっていくうちに
頭がそうだと思い込んで、他の情報を入れなくなることもある。
そこでできない!と頭が思い込むと
体は固まって、本当にできなくなる。
感覚は、いろんな知識を詰め込んでも育たない。
知識があれば役立つことは多いが
体で感じることを少しずつ育てて覚えて
役に立つ。
よく動ける子供は頭で考えたりしていない。
感じることを忘れてしまった大人は
改めて感じるトレーニングを
根気よく続けていこう。