重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
角度と方向を合わせ痛くない状態を作る
ゴールデンウィークにマラソンの練習中、ふくらはぎを肉離れされた男性
本番に間に合うだろうかと心配しながら
久し振りに来られました。
足裏の方向と膝、股関節の角度が
少しねじれていました。
そのままで日常生活を送っていると治癒しても
筋肉は固まったまま。
方向と角度を合わせて生活することが大事です。
膝を立て、脛骨直下が感じられるように踵も立てた状態から
ぽってり膨れたお腹をスッキリ伸ばしたい
で、骨盤と脚が分かれた状態にしてもらい
座骨と脛骨直下をつないで股関節の外旋
のように股関節から外旋してみるのもいいのですが
片側だけ一旦脚の力を抜いて投げ出し
それを腰から引き込むようにして、股関節が折れる状態を感じてもらいました。
体幹の中心から脚を分けて坐骨歩き
の後歩きでの使い方と同じです。
股関節を引き込み、膝小僧を引き上げたら
ここから股関節を外旋して
股関節から脛骨直下まで方向が合うように。
少し足裏が鎌足っぽくなりがちだったので
足裏の方向も合わせて
このように流れがつながる状態にしました。
足元側から見ると
「え!?ありえない方向?」
のように思われる人もあるかも知れませんが
体幹からつながり、股関節、膝裏、足首が固まらなければ
脚の無駄な力は抜けて全く痛みはなく
逆に気持ちいいのです。
「おお~!気持ちいい!」
ふくらはぎにあった塊は弛んで伸び
そこから、いろんなことをやって頂きましたが
帰りは
「楽です!」
と笑顔で帰られました。
安静期に無理は出来ませんが
炎症が治まってしまえば、方向と角度を合わせて
痛い状態で使わず、
痛くない状態を探します。
私も先日、人前で踊る日に突然痛みが出た箇所があり
朝から入念に自分の体をチェックして
痛くない状態を確かめ、その条件を充たすように
体を使いました。
それを意識すると全く痛みはありませんでした。
マラソンのように長い時間を走るようなものは
もっと時間をかけてその状態をキープできる時間を伸ばしていかなければなりませんが
痛くても本当にやらなければならない時
出来る限りのことをしていく価値はあります。
この方の場合、まだ数か月の時間はあります。
まず痛くない状態で過ごせるようにして、少しずつ動きを加えて
その状態を走る時に少しでも長くキープできるように
じっくり練習していきたいですね。