坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
肋骨を締めつけない位置感覚
正座してお辞儀をしたとき
肋骨の形は感じられますか?
一番上は、位置感覚がなく、単に前に頭を持ってきた状態。
肋骨は縮み、お腹は押さえつけられて、背中は丸く、首も縮んでいます。
2番目の画像は位置感覚はあるけれども
背骨を床方向に押しているので、背中の緊張が強い状態。
3つ目の画像は肋骨を縮めず
形がある状態で意識できているので、背骨がきつくなく伸びています。
正座ならば、肋骨を前の台に載せるつもりで、背中は反らないように
上下に伸ばしています。
背中の緊張がきつい、裏側が感じにくい
でも、肋骨の状態が変わると連動するところに変化があるのがよくわかります。
背骨が伸びていないのが当たり前の人は多く
自分で伸びていないのにも気づかないことが多いのです。
肋骨が縮んだり、押さえつけられていると、背骨は自由に伸びません。
横にしならせるのも同じことです。
肋骨を縮めず、自然な骨の状態で肩甲骨もしっかり位置感覚がある状態で
背骨が伸びています。
上に伸びるだけでなく床方向への力の流れも感じています。
「上下に引き合う」
と言っても、上ばかりに伸びようとする人は多く
結果、肋骨は開き、背骨は反っていたりすることもあります。
背骨が伸びるのは、背骨を前に押すことでも、胸を反らすことでもありません。
横にしならせるのは横に倒すことではありません。
横に倒せば脇腹は縮みます。
肋骨の形もへしゃげます。
赤いラインが中心の軸。
肋骨、肩甲骨が明確に意識された状態で
脇を中心に引き込むようにすると
左右の肩甲骨は寄ったり、上に上がったりせず、横の長さは同じままで
脇が押されるから、反対側の肩甲骨も電車の車両が動くように動いて
背骨は脇が縮むことなく、しなります。
昨日のWSでもしてもらったことですが
肋骨が縮まず、肩甲骨の位置が感じられた上で
背骨の動きが出るのは気持ちよく
更に上下に背骨が伸ばされると、驚くほどしなりが出るようになります。
下の2つは過去の試行錯誤中のものですが
脇を縮めずサイドストレッチ
肩甲骨と脇を引き合い、背骨をしならせて側屈
肋骨の形を意識できて、もう少し背骨の上下の引き合いを加えれば
ウエスト辺りも伸びて、もっと伸びやかに可動域が出ます。
体にいいことは、どんどん進歩します。