肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
つながらない力ー膝にふくらはぎが食い込む
昨日のコラム
「推進力」と坐骨ー膝
で、していることを他のクラスでしていると
あきらかにインナーの流れでなく
体の一番外側を使ってしまっている人をみかけた。
上の写真は
座って押された膝を股関節を引き込みながら
内奥から脚につながる流れを出すのに
たくさん張ろうとして
流れをつなぐ感覚でなく
膝の裏やふくらはぎを外に押している。
ふくらはぎが膝の方向へ引っ張りあげられて盛り上がり
膝に食い込んでいる。
繋がっていないから膝とつま先の方向も違う。
これは「張り感」があるので
しっかりやっているように自分で勘違いしやすいが
外側のいらない力だけになり、体幹からのつながりは感じられない。
自分では無自覚だが、このダメージは結構大きい。
これを何度も続けてやると、肉離れなどの怪我につながる。
アンディオールで回転系のことをするとか
この状態から脚を送り出して上げるなどに展開する時に
この使い方をすると、本当にダメージがきつい。
膝裏が攣ったり、土踏まずが攣ったりすることもあるし
高じれば本当に怪我をする。
怪我をする時には「思いがけず」の偶然でなく
必然の理由がある。
下の写真は膝に食い込むふくらはぎの方向を示唆して
「生えている方向」に下ろし
改めて、つながる方向に誘導したもの。
ふくらはぎの位置も盛り上がりも
膝の食い込みも違っている。
インナーの感覚がよくわからないと言われたこの人に
小さな動きを感じられるやり方を促した。
インナーマッスルの力の流れは、想像されているより
とても小さい。
外側をがんがん使うことに慣れている人には
最初は
「こんなんでいいの?」
と思えるくらい頼りない感覚。
それくらい繊細な感覚なので
自分の中をしっかり感じとることをしなければ
見過ごしてしまう。
逆にそれくらい繊細な力だから
日常の生活の中でも、人に知られず覚えられる。
電車の中で座っていても
見た目には誰も気づかない、静かで小さな力の流れを育てることができる。
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