股関節の引き込み、送り出しを実感するワークショップ
思うように伸びる位置と方向を試行錯誤する
自分の体が思うように伸びない
詰まってしまって、そこからは固まってしまう
一生懸命やるほどに他の部分も力が入ってくる、という時は
体が歪んだり、負担がかかったりして
無意識にバランス取りをし
本来の当たり前の状態から、自分が思うのとは違う一人歩きをしている。
神戸のWS。
お1人ずつの体をチェックし、楽な状態を実感してもらいつつ
それぞれが出来る段階でのアプローチをして行った。
東京でもやってみた、肩甲骨から脇、腕の方向を合わせて背骨の可動域を出すこと。
明確になった肩甲骨の位置から連動してくれる背骨は
前に押すのでなく、ひとつずつ順に動かしていくと
楽に動いてくれるが
つながりを忘れて、反ることに頭が行くと固まってしまう。
つながったときには最初はぎごちなくても
少しずつ感覚が出来て来て、1回ごとに楽になっていく。
肩の痛い人の肩甲骨ストレッチ
をしてもらったが、肩甲骨と脇の位置が外れないようにしながら
腋の下の方向、腕の方向を揃えていく。
アシスタントさんが脇の方向を誘導しているところだが
繊細な動きなので、肩口が前に行かないように常に回し下げて置くことがいる。
腋の下がつっぱらず、肩も滑らかに動くように
じっくりと感覚を確かめながらしてもらった。
ハムストリングスが縮んで固まっている人は
股関節が折れず、背骨が連動しないので、背中が丸くなってしまう。
まず、こんなふうに足裏をついたところから
脚の前の付け根を指で押しながら股関節を折るようにして
ハムストリングスを片脚ずつ伸ばして、感覚を覚えてもらった。
更に椅子を使って両脚で同じことをして
負担を少なくして段階を踏んで、少しずつ感覚を覚えてもらう。
レッスンの最後には、ハムストリングスが楽に伸ばせる状態になって
股関節もキレイに折り込めて、つま先と膝が合い
張りのあるアンディオール。
頭で理解するのでなく、感じたことを体に伝えておられる。
長年の生活習慣の中で
自分が感じていた当たり前に使っていた体は
当たり前でなくなり、少しずつ様子が変わってくる。
年を取ったからと言えばそれまでだけれど
変化した体を少しばかり古くなっていても
当たり前の状態に近づけてやることを少しずつやっていくと
若い時よりうんと使えるようになった人もたくさんいる。
若い、若くないはあまり関係がない。
意識された体かどうか、自分でコントロールする努力がされている体かどうか。
年齢は若くならないが
体は意識し、手をかけた分だけ変化する。