股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
体幹の感覚で操作して歩く
「歩く」という行動そのものは
足が地について歩いているが
この「足が床に付いている」というのが
感じにくく、足が勝手に動いて歩かされている状態の人は多い。
足がもつれて転んだりと言うのも
足が地についている感覚がないからである。
かといって上から乗りこむようにどしんどしんと歩くのも違う。
体幹と言う柱が移動していくのに脚はついていき
体幹からの流れが脚に送り出されて、足裏が一回一回
しっかりついている、と感じられるような歩き方がしたい。
骨盤と脚を分けて、背骨からつながり送り出された脚。
長く伸びて無理なくつながっている。
これはターンアウトしている脚だが
足先も膝も前を向いた状態で、
体幹が進んでいくから足が送り出されて、それを一回ずつ
踏んでいる意識があるように歩いてもらった。
脚は軽く感じられるが、床に一回ずつつける意識をしているので
繋がりがしっかり感じられている。
操作しているのは初めのうちは下の方だが
だんだん意識が進むと
もっと高い位置で操作するのが感じられるようになってくる。
体幹からつなげて送り出す感覚が出来てくると
どこもつながっているので、、そういうことが可能になる。
ターンしたり、方向変換したりする感覚も
意識できる場所が、変わってくる。
横から見ると、背骨から坐骨を通って
腿裏へつながっていく。
骨盤と脚は分けられているから
歩く時には股関節が折れた状態で
足が軽く振りこのように動きながらも
脚の流れは足裏までつながっている。
この意識は自分が親の介護をしている時に
楽に階段を上ってもらうために、やってみたら
とても楽に上がれたので
いつも後から補助していた。
腿の裏を片方ずつ手のひらで送り出してあげると
脚に無駄な力が入らずに坐骨~膝が
長い状態になるので、膝下も繋がって
送り出される。
父が階段を上るのが「楽や!」
と喜んでくれた姿を思い出す。